1年がかりで栽培する美味しいお米
日本の食文化の中心にあるお米。私たちがほぼ毎日食べるお米は、種籾(たねもみ)から始まり収穫まで1年がかりで栽培しております。
清水農園では、代々大切に田んぼ1枚1枚丁寧に管理してまいりました。お米ができるまでの1年の流れをご紹介することで、
より皆様にお米に興味を持っていただき、岩手県や清水農園のお米の美味しさについて知っていただけたら幸いです。
昔から変わらない八十八の手間
「米」という漢字は、よく見ると「八・十・八」という漢字で成り立っています。童歌では「米を作るには八十八の手間」と伝承されており、昔から変わらないお米作りの流れを示しております。その漢字の通り米農家は日々多くの手間をかけ、愛情をたくさん込めています。私たちにとても身近なお米の成長の1年を簡単にご紹介いたします。
01 種籾の刈り取り
稲刈りを行う頃に、田んぼの中でも上等な中央部分の稲を刈り取り「自家採取」し、収穫した稲から籾を外す「脱穀」を行います。収穫した籾を傷めないように、次の田植えの準備まで大切に倉庫で保存します。
02 土壌改良
苗に十分に栄養の届く土なのか、栄養は足りているのかなど、業者さんにサンプルを検査してもらい、必要であれば土壌改良を行い不足している栄養を肥料で補います。バランスの良い土壌は、高い品質で安定した稲に成長させることができます。
03 田おこし
田んぼの水を抜き、乾燥した状態の土を掘り起こしていきます。土にたくさん空気を含ませて空気に触れさせることで稲を植えた時の根の成長を促してくれるので、美味しいお米を育てるために大変重要な作業です。
04 しろかき
田おこしが完了した田んぼに水を張っていきます。水を張り終えたら土をさらにほぐし、丁寧に混ぜていきます。この時に土に必要な栄養を肥料で補います。この段階でできる限り土の表面を均一にしておくことが大切です。
05 田植え
事前に種籾から成長させた苗を、田植え機で苗や株数に気をつけながら前後左右均等に植えていきます。苗がまっすぐ植えられている理由は、光や風をムラなく当てる他に、消毒や草取りのメンテナンスを行いやすくするためでもあります。
06 草刈り・水や稲管理
雑草が生えていたら都度草刈りを行い、常に田んぼが綺麗な状態を保ちます。お米作りにとって重要な水や稲管理を行い、毎日1枚1枚の田んぼを丁寧に確認いたします。予防や治療のためにドローンを使用したスマート農業も導入しております。
07 収穫・脱穀
黄金色の稲穂が揺れ垂れるようになれば稲刈りの時期となります。収穫時はコンバインで行うので、脱穀も同時に行うことができます。刈り取られた稲は腐らないように乾燥させ、15%前後まで水分を調整します。
08 品質チェック・検査
できあがったお米は、検査員が細かく品質をチェックしたり、ランク付けを行い出荷いたします。色彩選別でお米一粒一粒の形状・大きさ・重さなどをしっかりとチェックいたします。選別することで、より高い品質のお米となります。
09 お米を美味しく保管
お米は獲れたてが一番美味しい状態ですが、お米は常に呼吸しており、収穫をして脱穀したお米は、高温多湿に置いておくと味が落ちてしまう原因となってしまいます。いつでも美味しいお米をお届けできるように、低温貯蔵でお米の鮮度を保ちます。